ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

ボアズカレに行く準備など

 この記事の日の続きです。

paraly-sorcy-diary.hatenablog.com

 次に日本大使館に行くつもりだったけど、その前にオトガルへ行ってボアズカレへのチケットをとった。昨日の晩はとっととアンカラを去ろうと思ってたのに、いとも簡単に変わるものだ。

 その後、再びアンカライでクズライへ戻り、そこからTさんに教えられた通り、114のバスで日本大使館へ向かった。
 アンカラには赤バスと青バスがあり、青バスは乗ってから中でチケットを買い、赤バスは乗る前にアンカライと似たカード式のチケットを買って、乗った時にそれを機械に通す。114、112とも赤バスだ。赤バスのチケットは青バスでは使えないのが面倒だ。

 Tさんのおかげで日本大使館はすぐ見つかった。意外と小ぢんまりとした建物だ。大使館というものを初めて見るのに、拍子抜けだった。中に入って受付のトルコ人の兄ちゃんに聞くと、14:30からだと言う。門から出てくると、同じく時間待ちをしている2人の日本人に会った。一人は北大の学生で、一人は写真を撮って売っているという50を過ぎたヒゲのおじさんだ。

 手紙に期待しつつ、受付で名前、パスポート番号を書いて中に入ったけど、手紙は来てなかった。残念だ。その後、2人に付き合ってイラン大使館へ向かう。これで買い物をする時間はなくなったけど、滅多に見ない大使館巡りもいいだろう。北大の彼がイランへ行くつもりなのだ。だが場所を探し当てて行ってみると、トランジット・ビザの発給に1週間かかるらしく、彼は参っていた。

 その後、ウルスへバスで向かい、せっかくだしと3人で夕食に行くことにした。けれど、このウルス地区にはなかなかロカンタがない。ケバブ屋は結構ある。でもいつもケバブじゃなあ。煮込んだものが食べたい。と思ってしばらく歩いたけど、結局、手頃な店がなくて、安そうなケバブ屋に入った。

 ヒゲのおじさんは特に定職なく、日本に帰ると2〜3年仕事をしては海外へ出て、写真を撮って、たまにそれを売る、といった生活をしていて、もう70カ国をまわったという。
 北大の彼は悪い奴じゃあもちろんなさそうなんだけど、少しクセがある。例えば1バーツがいくらでとか、行ったことがない国のこともやたらと知ってる。それは別に悪いことじゃないけど、行ったことない国についても知識ばかり並べられると、知識でなく経験のために来てるんだろう…と思う。もちろん、よかれと思っていろいろ言ってくれたんだろうけど。
 そんな話をしてウルスへ戻り、別れた。

 トルコではどこに行っても日本人に会う。正直言って日本人と話すと気が楽でいいし、
情報が入ってくるから貴重でもある。しかし、あまりに一緒にい過ぎると外国に来た意味も薄れる気がしてしまう。

 今日はこのホテルOTEL SIPASI(Iは大文字でも上に点がつく)のシャワーに挑戦だ。あまりきれいとは言えないけど、問題はシャワーだ。ちゃんと熱い湯が出るのか?出ました!トラブゾンで熱くないシャワーの恐ろしさをたっぷり味わったから。シャワーがスジャク・ス(熱い水)かどうかはとても重要。冬だし。
 そんな風にして一日を終わり、明日は古代ヒッタイトの首都ボアズカレへ行きます。

 

1998年11月のある日