ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

ベルガマへ

 朝少し早めに起きて、ホテルの前の銀行で両替をし、それから船着場へ行ってダーダネルス海峡の写真を撮ってからホテルへ戻り、チェックアウトした。

 RADAR(ベルガマまで150万TL)のバスはトルコに入って初めて乗る三菱車だった。長距離バスはベンツが多いような気がする。しばらく海峡に沿って走る。この海峡の幅は本当に狭く、戦略上の重要性がよくわかる。

 その後バスは山あいの、まるで「パードレ・パドローネ」に出て来そうな道を走ったが、ほどなくエーゲ海を右手に見ながら走ることになった。

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 今日は晴れているのでエーゲ海も少しはそれらしく見える。みかん、綿、オリーブの畑が多くなる。逆光気味に太陽の光を受けて輝く海の向こうにレスボス島が見えた。カエサルとの戦いに敗れたポンペイウスが逃げて来た島だ。ギョレメのZemi Tourのオランダ人の兄ちゃんは「レスボスは観光向きでない」と言っていた。うら寂しい島なのだろうか。だが遠目に見る分には美しい風景だった。

 バスがベルガマに入ると、スチュワードに促されてバスを降りた。何だか知らないがスチュワードは急いでいて、カバンを地べたにおろすと番号札も受け取らず、すでに動き始めているバスに飛び乗り、バスは去って行った。どうやらベルガマに最も近い幹線道路沿いで降ろされたらしく、無情にも「BERGAMA 7km」の看板が。しょうがないので悪態をつきながら標識の方へ歩き始めた。テレビ版「深夜特急」の大沢たかおばりにトルコの大地をひたすら歩く。しばらく歩いてあきらめてヒッチをしようと思っていると、ミニバスがやってくるのが見えたので右手を上げて止め、乗り込んだ。

 宿はアクロテリアにとった。1泊300万TLというのを2泊で500万TLにまけてもらう。それでも十分高いけど、もう歩きたくはない。

 

1998年12月のある日