ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

セルチュクのホテルで

 宿をチェック・アウトし、10:30のバスでまずイズミル(75万TL)へ向かった。セルチュクへのダイレクトのバスはなかったので。2時間ほどでイズミルへ着く。それほど寝不足というわけでもないけど、疲れているのか、道中ほとんど寝ていた。これまでわずか2時間の移動で寝たことはなかったんだけど。

 イズミルではちょうどバスの横で待っていたセルチュク行きのミニバス(75万TL)に乗り込む。のろいバスで、14:30頃にやっとセルチュクに着いた。「歩き方」によると、この街はかなりツーリスティックなとこらしいので、自分で探さず、「歩き方」を参考にして、とあるペンションへ行った。

 着いて早速、最上階のテラスへ通され、宿の主人DとA、宿泊しているフランス人の女性と共に昼食をとることになった。Aは精神医学か何かを大学で勉強していて、早稲田へ行ったこともあるという割と紳士的な人物だ。Dの方ははっきり言ってクレージーだ。高い声でペラペラしゃべり、わけのわからん中国語のようなことを、日本語をまねたつもりか、まくしたてる。はっきり言ってムカつく。

 食事が終わると、Aが自分のショップでメールをチェックできると言うので、行ってみる。行ってみると、案の定というか、カーペット・ショップで、やれやれと思ったが、結局彼は売りつけようとはしなかった。Dが自分のアドレスを持つらしく、その操作をしてる間しばらく待たされた。日本の女の子とつき合っていて今度婚約するとかいう人としゃべりながら待つが、疲れた。カーペットこそ売りつけられなかったものの、メールは見れずで。

 帰ると結局彼ら、それからフランス人、カーペット屋で会ったニュージーランド人とテラスで夕食をとることになった。高いから断わったのだけど、ニュージーランド人が来て、話の流れ上断われなくなったのだ。
 18:00頃からラクを飲みつ、6人で魚をつつく。この辺からDの本領発揮だ。ニュージーランド人の女性を口説く。と言うより盛んにセクハラ気味のことをし始めた。全くタチの悪い奴だ。恐らく多くの女性客に同じことを繰り返しているはずだ。「歩き方」の記事ってのも、やはり感じ方に個人差があって難しい。自分の場合は、このDがいなければ、この宿もO.K.だ。
 食後は飲みつつ、今度はフランス人女性の話が中心となる。彼女は7ヶ月トルコにいるらしいのだが、その間トルコの「ヤクザ」と付き合ってみたりして、この前はイスラエル人と名乗る女にパスポートから何から盗まれ、ここにいるらしい。ものを盗まれ困ってるところへ、誰ともわからぬ奴から電話がかかってきたりで、かなりナーバスになっていた。

 Dはニュージーランド人女性とどこかへいなくなり、男は帰り、Aと2人で話を聞いたり、なぐさめたりするハメになった。全く何が起こるかわからんもんだ。こんなとこまで来て、ラクを飲み、フランス人女性をなぐさめることになるとは。そんな風にして夜はふけていき、疲れていたのでもうつき合えんと思って、24:00頃、またしてもシャワーを浴びる機会を逸して寝ることになった。

 

1998年12月のある日