ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

マルマリス到着日の夜(もちろん何も起こらない)

 ユースホステルだからドミトリーに泊まってる人も多かろうと思ったんだけど、ここでも1人だった。おまけに、部屋はまあまあだけどシーツは替えてなくてシミがついてるし、雨が降ったからシャワーはお湯が出ないという…全くガッカリだ。ユースホステルってのはそういうものかもしれないけど、何よりも他の旅行者(特に日本人)と長い間会ってないっていうのがきつい。

 夕食前に何社かバス会社をまわってみる。どの会社でもスィリフケ直行のバスはないようだ。アンタルヤで乗り替えるか、メルスィンまで行ってひき返すかになる。アンタルヤに寄ると1日もったいないし、メルスィンへ行くと14:00から翌07:00までバスに乗ることになる。どっちもどっちで選択に悩む。

 バス会社巡りの後、ロカンタへ入る。これが失敗だった。あまりキレイな店も高そうなので、庶民的で品数の多そうなとこを選んだのだけど、味もよくないし、料理がぬるい。来た時点でもうぬるく、食べてる最中に冷たくなる。イスタンブルで入ったひどい油のロカンタに次いで、マルマリスのこのロカンタに「トルコで2番目にまずかったロカンタ」の称号を与えよう。

 帰りにメイン・ストリートに面した大きなスーパーマーケットに入ってみる。今まで見たスーパーに比べ各段に大きく、品数も多い。目的以外のコーナーものぞいてみる。肉のコーナーなんかは日本と同じようにパックに入れられて売られているが、日本と違ってまず豚肉はない。基本的にはイスラム教だから。それから高いからか牛肉もほとんどみなかった。圧倒的なスペースをとってるのはチキンだ。シシ風に串に刺したのから、丸のまままである。

 それからジャムなんかを見て、次にパンを探していると、焼きたてを売っている店があった。釜の鉄板の上から出してそのまま売っている。ちょっとぐらい高くてもこれを買わない手はない。手に取るとまだ熱い。これは明日の朝ごはんにするつもりだったけど、さっきの夕食の口直しのためにも、帰って、熱いうちに食べてしまうことにした。これは最高だった。外側はパリパリしてるけど、中はしっとりしていて、実にうまい。明日の朝も早くからあのスーパーが開いているといいんだけどな。

 そして明日ロードス行の船があれば。

 夜、もう寝ようとしていると、宿の兄ちゃんがドアをノックして、アイスクリームを持って来てくれた。友達が持って来てくれたんだけど多過ぎて食べきれないから、ということらしい。イスタンブールなどでは「好意だと思って飲食したら、睡眠薬が入っていて…」なんて睡眠薬強盗もあるらしいけど、これは違うだろう。ありがたくちょうだいした。

 

1998年12月のある日