ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

地下宮殿へ

Kさんが03:30頃に出発するというので02:00頃まで起きていたのだけど、知らぬ間に寝落ちしていた。だけど、どういうわけか03:20頃に目覚め、車のエンジン音を聞いて急いで下りていくと間に合い、結局、Eさんと2人でKさんを見送った。Kさんはもう明日には日本に着いているというのがうらやましい。部屋へ戻ると何もなくなったベッドが残り、ものさびしい。少し悲しくなる。

その後、再び眠った。今日は多くの人が出て行く。見送らなかったけど、11:00頃にはNちゃんが出て行った。午前中(と言ってもほとんど昼)はシリアの「歩き方」をコピーし、旅行代理店でアレッポ行バスの料金等を調べて過ごした。

昼からはしばらくコピーを見ながらアラビア数字を覚えたりした後、ちょっとした観光に出た。地下宮殿へ向かった。途中、ブルーモスクの前あたりで帰って来る「3人娘」と出会う。すれ違ってから「Enjoy」と声をかけられた。

地下宮殿

地下宮殿は入口は小さいけど、中はかなり広い。コリント式の列柱が並び、池になっている。

列柱がそう見えるから宮殿と呼ばれるけど、古い地下貯水池で、昔は柱の上端だけが水面に顔を出していたという。雰囲気のあるところだ。

地下宮殿(昔の貯水池)の「メデューサの頭」

それからトプカプ宮殿横の公園「ギュルハネ公園」を散歩した。木立ちが多く、ちょっとした遊園地や小さな動物園もある。葉の落ちた枝の間から黄色い陽差しを浴びたトプカプ宮殿の建物が見えて、なかなかきれいだ。公園を抜けると海に出る。

帰りに何枚か絵葉書を買って帰り、1階のラウンジでハガキを書いて過ごした。年賀状だ。そして夜はいつも通り中華料理屋に行き、晩はワインと豆、ヒマワリの種で宴会だ。帰りにブルーモスク横の公園へ行くと、木には電飾がつき、夜店がたくさん出て、綿菓子を買ったりしてトルコの人達が楽しんでいた。

Iさんは明日06:30には出るから、一緒に飲むのも最後だ。そして深夜には3人娘の1人、Aさんが出て行くのでそれを待ちつつ、だべりながら夜は更けていった。そして日付け変わって03:00頃に彼女は出て行った。きれいな服に着替えて。車が走り出してからやっと「お父さん」も飛び出して来て、動き始めた車の中の彼女と握手していた。

 

1998年12月のある日