今日も快晴とは行かなかったけど、太陽は出ていていくらか明るいので、ミニ・クルージングに出ることにした。
エミノニュのガラタ橋のふもとからフェリーに乗り、ハイダルパシャに向かう。金角湾を出ると次第に半島(?)の形が見えて来て、半島上のトプカプ宮殿、アヤソフィア、ブルーモスクを一望できるようになる。
何度も見た風景だけど、入江の中を船で移動し、海を感じなから風景を楽しめる。そういうのが生活の一部になっているような感覚(もちろん旅行者だからそんな風にも思うんだろうけど)がとてもいい。ミニ・クルージングでも十分に楽しい。
ハイダルパシャに着いて少し駅をみる。
この駅はドイツ風の建築様式で、少し離れて見ると、海に浮かんでるようにも見える。
ここからベシクタシュ(ドルマバフチェ)に行く船を探したけどなかったので、エミノニュへ戻ることにした。パンを投げるおじさんにつられて船と共に飛ぶカモメを見ながら。
エミノニュへ着いてからガラタ塔へ再び向かった。夕焼けの風景はすばらしかったけど、昼の写真も残しておきたい。ここからは湾や海峡の位置関係がよくわかる。
でも登ってみると太陽の位置が悪く、アナソフィアなどをしっかり色まで捉えることはできなかった。でも逆光のブルー・モスクのシルエット、その背後に見える島という風景もよかった。
観光を終えてショッピングに移る。まずカバンを探す。バザールは閉まってるんだけど、そのまわりの日曜バザールか何かがすごい人だかりで、歩くのに疲れた。とりあえずリュックは600万TLに値切って買った。少し高い気もするけど、日本に帰ってからも山に行くときに使えそうなんで、まあいいか。
一度ホテルへ戻ってカバンを置き、ミグロスへ向かった。しかしこのミグロスが遠かった。途中で話しかけて来たトルコ人にトラムかバスで行った方がいいよって言われて、いや歩くと言いはしたが、かなり後悔した。前にIさんと来た時はそうとも感じなかったけど、1時間ぐらいかかってしまった。おまけに少し期待に外れてしまった。粉末でないアップルティーはなし。結局ここではハチミツ、オリーヴ・オイル、お菓子、ナツメヤシを買って帰ったんだけど、これがまた重い。どうも土産を買うのが下手なようだ。いろんな人の顔が頭に浮かび、つい余計なものまで買ってしまう。疲れて帰りはトラムで帰った。アヤソフィア裏の店でパウダーじゃないアップルティーを買った。これがまたなかなかの値段だった。
夜はまた中華屋へ。最初、スウェーデン人C、Aさん(ドイツで絵を勉強しているとのこと)、日本人3人で行く。日本人3人は、何だか知らないけど、一緒に行ったのに別のテーブルに行ってしまった。Aさんは彼らとアテネで一緒だったそうだけど、ちょっと排他的な感じもする人達で、他の人と混じろうとしないらしい。日本人が何かとつるみすぎる、て話もあるけど、例えば今日の場合ならスウェーデン人とも仲良くできたはずなのだ。Cはおもしろいし、東洋人をバカにしたような態度も取らず、さすがに世界を広く旅してるだけのことはあるって人なのにな。
さて、明日はイスタンブルで丸一日過ごせる最後の日だ。さびしく思う時期もあったけど、こうなると帰りたくない気持ちにもなって来る。
1999年1月のある日