ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

「DUNE 砂の惑星 Part2」を観た その2

1ヶ月だけProにしてみました。いつも無料で使わせてもらっているので、たまにはと。広告も入っているから、そんなこと気にしなくていいんでしょうけど。

さて、今回も興奮冷めやらぬままに、DUNEについて書き散らしています。

(承前)

paraly-sorcy-diary.hatenablog.com

 

出て来る宇宙船や建物のデザインもよかった。ハルコンネン家の惑星ギエティ・プライムの建物や、花火の気持ち悪さとか。「花火が気持ち悪いってどういう意味よ?」と思われるでしょうが、とにかく気持ち悪いんですよ。

皇帝の乗る船が惑星に降りた時のベースになる建物や随行する艦船のデザインは、最初はリンチ版の影響があるのかと思ったけど、原作の表現(もう覚えてないけど)がそうだったからリンチ版もヴィルヌーヴ版も共通性を感じる形になったということなんだろうな。

デューン (字幕版)

デューン (字幕版)

  • カイル・マクマクラン
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音のデザインというのか、Part1で出て来たサルダウカーの言語も印象的だった。

また、ハンス・ジマーの音楽も印象的。中東だか北アフリカだかの民俗音楽(と私が想像するもの)っぽい音楽だった。
音楽は映像を強化してくれる。無音ではつまらない映像でも、音楽がつくと劇的に感じられたり。音楽は体の反応を引き起こすこともあるから(音楽にのって体を動かしたくなるとか鳥肌が立つとか)だろうか。この映画では映像と音楽のどちらかが主ということではなく、いい相乗効果になっていたと思う。

 

原作を読んでない人がこの映画を観てどう思ったのか、知りたいところはある。例えばレディ・フェンリングがフェイド・ラウサを誘惑するけど、あれにはどういう意味があったのかとか。

あの世界の前史として、機械(AI?)と人間の戦争があり、人間が勝ったものの、その後人間はコンピューターを使わなくなった。それでどうしたかというと、人間の生体の能力を高める方向へ行った。例えばPart1で出て来たスフィル・ハワトは人間計算機だ。脳にコンピューターを埋め込んだりはしていない。
ベネ・ゲセリット(修道女みたいな人達)は、人間の交配をコントロールすることで超人間を作ろうとしている。

レディ・フェンリングがフェイド・ラウサを誘惑したのは、フェイドの遺伝子を得るため。ジェシカがアトレイデス公爵(ポールの父)に嫁いだのもベネ・ゲセリットの交配計画のためだ。
コンピューターを使わずに、かといって遺伝子操作もせずに改良しようとするとそうなるわけだけど、まあ、気持ち悪い人達ではある。

(つづく)