初めてIMAXシアターに行った。
迫力ある映像と音響だったけど、IMAXがすごいのかどうかは、よくわからない。いや、やっぱり普通の映画館よりすごかったような気もして来た。同じ作品をIMAXじゃない映画館で見てみるといいんだろうけどな。
IMAXについては、こんな解説もあった。
画面の縦幅が広く、音も全周から聴こえて来るようだから、没入感が得られるのかもしれないな。大きな音が迫力あるのは当然として、小さな音もクリアに聞かせるのは、臨場感があっていいかもしれない。(そうすると、今度はDolby Atmosとの違いが素人にはよくわからん…)
と最初からネガティブにも取れることを書いてしまったけど、映画には(音響等も含めて)満足した。「デューン 砂の惑星PART2」だ。
好きな作品が映画化されると、期待はするけど、同時に怖くもある。ガッカリさせられるんじゃないかと。
「指輪物語」はどうだっただろうか? 「ロード・オブ・ザ・リング」は期待以上だった。
「DUNE Part1」は? これも期待以上だった。Part2は安心して見に行ける。
余談になるけど、再映画化の話がある「はてしない物語」も、ぜひそうであって欲しい。
ちなみに、原作ファンに酷評された「ネバー・エンディング・ストーリー」は私は大好きだ。
(←どないやねん)
さて、「DUNE Part2」に話を戻して…
丁寧に映画化されていると思ったし、砂漠の映像の美しさ、俳優のよさ、様々なデザイン、音楽…と、とてもよかった。
俳優については、Part2で初めて出て来る主要人物は4人かな。
(追記:かなりの重要人物アリアを忘れていた!)
イルーランならヴァージニア・マドセン(かなりかわいい)、フェイド・ラウサならスティングとリンチ版の印象は強いけど、ヴィルヌーヴ版の俳優もよかった。
イルーラン(皇帝シャッダム4世の娘)はベネ・ゲセリットの訓練を受けた聡明さと、老いた皇帝を補佐する強さ、立場に縛られた悲しさなどが出ていた。
「かわいいけど、何のために出て来た、この人?」感のあったリンチ版イルーランとは違う、新しいイルーラン像を見せてくれた。
(上映時間の制限からカットにカットを重ねてわけわからんくなったらしい、リンチ版は。リンチ本人にとっても黒歴史らしいけど、私はリンチ版もかなり好き。ギルド航宙士をはじめとしたあのデザインにはびっくりした。)
より残忍で狂った感のあるフェイド・ラウサ(主人公ポール含むアトレイデス家の仇敵であるハルコンネン男爵の甥)もよかったな。オースティン・バトラーは「マスター・オブ・ザ・エアー」(なんで「ジ」じゃない?)で初めて見たけど、あのただでさえ何か得体の知れない感じがフェイド・ラウサにぴったりだった。
クリストファー・ウォーケンの皇帝もおもしろかった。ずる賢く、不気味な皇帝ではなく、かつてそうであったが今は老いた皇帝という感じ。支配者の凄みを見せるシーンもありはする。
この皇帝の演出は既に重要なプレイヤーはベネ・ゲセリット等であり、皇帝を含む貴族達ではないということを示唆してもいるのかな。
Part1で不気味な怖さ・異常な強さを見せたサルダウカー(皇家の強力な兵士)は、Part2ではあまり目立たず、ちょっと残念だった。
(つづく)