年内には確実に終わりませんが、ボチボチ書いています。
年末年始に哲学書の1冊でも読もうかと思いましたが、積ん読になっているSFを読んで終わるでしょう、たぶん。あぁ、年賀状もやらなくては…
テッド・チャンは寡作な人で、長いキャリアを持つのに、本が出るのはこれが2冊目だそうです。
人気がないからかと言うとその逆で、SFファンの多くから「テッド・チャンの本が出たら、必ず買う」と思われているのではないかと思います。
「あなたの人生の物語」をドゥニ・ヴィルヌーヴが監督した「メッセージ」という映画がありますが(これもよかった)、その原作者です。
SFなので、登場人物が技術的なこと、科学的なことを考えたり行動したりする様が静かな語り口で書かれて行くのですが、最後に人の心に行きつき、静かな感動がある作品もあります。
訳者の大森望氏がこの本を紹介している動画もありますので、ご覧ください。
【世界一の短編SF作家】テッド・チャンの『息吹』を大森望が解説!
https://youtu.be/KjM2S6zAtzk
とにかく、今後テッド・チャンの本が出たら、必ず買いですよ。
自然史博物館を舞台にしたマンガ。学芸員やそれに影響された事務職員の活動が描かれているわけですが、自然科学の楽しさ、悦びが伝わって来ます。そう、科学って決して無味乾燥なものではないんですよ。
事故で火星に取り残されてしまった1人の宇宙飛行士が、技術、知識、持ち前のポジティブさとユーモアで、救出隊が火星に来るまで生き延びる話。マット・デイモン主演の映画「オデッセイ」の原作でもありますね。なかなか本を閉じられないおもしろさです。