2020年に読んだ本(出版された本ではない)から、おもしろかったものをご紹介します。
何冊かまとめてご紹介しようと思っていたのですが、なかなか書く余裕がなく、いつまで経っても載せられないので、五月雨式に、書けた分から載せることにしました。
まあ、別に誰も気にしちゃいないのはわかってるんですが。
これは思い出深い作品です。
ますむらひろし氏は3回だったか、この「銀河鉄道の夜」をマンガにしているのですが、その最初の本を親が買って来てくれたのが出会いです。
原作よりも先に、ますむら氏のマンガによって「銀河鉄道の夜」に出会ったのではないかと思います。
これは装丁も実によかったですね。
表紙のジョバンニとカンパネルラの絵を鉱物の拡大写真のような緑色の枠が囲み、中の紙はわずかに黄色味を帯びて、古い特別な本のような雰囲気があり…と。
(記憶で書いていますから、間違ってるとこもあるかも)
中に出て来る切符の不思議な文字、化石や結晶の花などもよかったなあ。
例えばヨーヨー・マ、マイスキーといった著名なチェリストは、チェリストにとっての旧約聖書とも言われるバッハの無伴奏チェロ組曲を何度も録音しています。汲めども尽きぬバッハの音楽の泉、という感じなのでしょうか。
ますむらひろし氏が「銀河鉄道の夜」に何度も取り組むのも、そういったところがあるのかもしれませんね。
というわけで、まるで最初の作品の紹介になってしまいましたが、今、進行している作品もきれいでいいですよ。