ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

アクロポリス その2

 神殿の前からは急な斜面を利用してつくられた大劇場がある。ゆっくり眺め、写真を撮りたいのだけど、何せここの風は強烈だ。正面から風を受ければ前傾姿勢をとらないと歩けず、後ろから受ければ加速するし、横から受ければよろめく始末。こんなに強い風は初めて経験した。

大劇場

 トラヤヌス神殿をゆっくり眺めた後、大劇場の座席にも立ってみたけど、転げおちそうだ。

トラヤヌス神殿

 そんな強い風の中でも日本人の団体が2団体+1グループ来ていた。恐るべし、日本人。トルコでは、どの街でも必ずと言っていいほど日本人がいる。

 1時間ほどアクロポリスにいた後、またしても強風の中を、しかし遺跡(トラヤヌス神殿)が期待に違わなかったからか、気嫌よく鼻歌を歌いながら降りていった。

トラヤヌス神殿

 登りに比べ、下りはいとも簡単に街へついた。風がなくなっても、風でもひいたかのように頭がふらふらする。

 宿で少し横になって休んでから、郵便局でハガキを出し、オトガルでイズミルへのチケットをとり(メトロ 社のバスで75万TL で、セルチュク直行なし)、帰りに再びPTTに寄って家へ電話をかける。「地球の歩き方 ギリシア」をイスタンブルの領事館へ送ってもらうのだ。住所を伝えるため結構時間もかかり、イラだち、電話を終わってみれば汗もかいていた。もちろん自分が悪く、家に電話すると、いつも後から反省する。結局29万TLかかった。

 パンやジャムを買って帰り、あとは18:30頃まで本を読みつつ、洗濯物をストーブで乾かして過ごした。
 夕食は「歩き方」のパンがおいしいって店に行くつもりだったけど、閉まってたので、昨日と同じ店に行った。今日は奮発して2皿の料理を頼んだ。ただ、いちいち料理を指して「カチパラ(いくら)?」と聞くのは、みっともないので止めた方がいいかもしれない。2皿はチキンの足を煮込んだポトフ風の料理と、オクラの煮物だ。チキンはトルコ料理っぽくなく、トルコ料理はおいしくて好きだけど、たまのちょっと違う味がおいしかった。オクラの煮物もおいしい。帰り際、店の主人に「レッゼトゥリ(おいしい)」と言い、出る。基本的にツーリスト産業で働いていないトルコ人は本当に気持ちがいい。特に40歳以上くらいのおやじ達は気がいい。

 明日は昼前のバスでイズミルイズミルからその日のうちにセルチュクへ向かう。

1998年12月のある日