ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

夜、マルマリスに到着

 ホテルに荷物を預け、特にあてもなく街中を小1時間ほどぶらついた。一ヶ所で小規模なバザールをやっていただけで特に見るものもなくただ散歩し、昨日の少年に再会することもなく、早目の昼食を済ませてホテルへ戻った。

 13:00デニズリ発のバスなので、12:00頃にはメイン・ストリートへ出て、デニズリへのミニ・バスを止めて乗り込む。30分足らずでデニズリへ着いた。観光地パムッカレへの拠点だからか、ここのオトガルも客引きがすごい。客引きに対してはイラっとしてしまうことも多いけど、それも最近は段々と必要なときは利用し、そうでないときは適当にあしらえるようになってきた気がする。

 NevTurのオフィスをみつけ、スタッフのおじさんにチケットを見せると、マルマリス行きのバスへと案内してくれた。ところがこれがメルセデスのバスじゃないのだ。近中距離の移動に使われるようなのだった。ローカル・バスより一周り大きい程度の。これで5時間か…と思ったけど、乗り心地は思ったほどは悪くなかった。

 このバスの中で待っていると、またも思惑ありげなトルコ人が話しかけてきた。革ジャンを売る仕事で2年ほど東京にいたことがあるらしい(その割には日本語を知らな過ぎる気もするけど)。彼には、本当か知らないが、日本人との間に2人の息子がいて、少なくとも一人はトルコにひきとりたいという。それでその件について大使館は助けてくれるだろうかという。助けてくれるわけがない。自分はトルコに住み、息子を引き取り、でも彼女とは結婚したくないなんて。バスが動き出すと、ちゃっかりパムッカレのペンションのカードを渡して、降りていった。さっきの話だってあやしいもんだ。

 マルマリスへは山を越えないといけないらしく、バスはゆっくりと登り始める。山の頂にはもう雪が積もっていた。トルコでは初めて見る雪だ。車中ほとんどの時間、雨が降っていた。そういえば地中海性気候では夏少雨、冬雨が多いだった(そんなこと実感したくなかったけど)。寒けりゃ雪も降るだろう。

 途中何回か客を拾いに街々へ寄りつつも、バスは予定より1時間早く、17:30にはマルマリスへ着いた。ここから重労働。苦難の道のりが始まる。「歩き方」の地図で今いち要領を得ず、とにかくセントルムを目指して歩き、ユースホステルを探すのだけど、一向にみつからない。途中2回ほど道を聞くもダメ。ツーリスト・インフォメーションはなんとかみつけたけど、もう閉まっている。ついに肩にかかる荷物の重さに耐えかねてタクシーのおっちゃんに聞いた。タクシーのおっちゃんは知らず、近くにいた英語を話す人を呼んでくれた。彼にユースホステルを知らないかと聞くと、目の前の建物の壁に大きくかけられたユースホステルの看板を指し示してくれた。ホッとしたものの、お恥ずかしい限りだ。

 

1998年12月のある日