ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

2024年6月に読んだ本から

もうすぐ梅雨が明けるのでしょうか。明けたら一段とひどい暑さが来ると思うと、梅雨が明けてほしいような明けてほしくないような。さて、2024年6月に読んだ本から、印象に残ったものを何作品かご紹介します。

ヴィルヌーヴ監督による映画化をきっかけに、デューン・シリーズが新訳版で出版されて、本当にありがたいです。これまでの版の中には、Amazonでえらい金額で売られていたものもあったので。早川書房さん、ありがとうございます。このまま残りの作品も出してくださいますよう、何卒お願いいたします。

さて、前作でポールが砂漠に消えてからはアリア(ポールの妹)が統治を引き継ぐのですが、これが全然うまく行きません。それに乗じて、ベネ・ゲセリット、コリノ家(皇帝家)、一部のフレーメンなどが不穏な動きを見せ始めます。

前作はこちら(上巻のみ掲載)

ポールの双子の子であるレトとガニマは、陰謀と戦いつつ、父(ポール)が成し遂げられなかった「黄金の道」の実現を目指します。

それにしても、アリアがあんなことになっちゃうなんてなあ…

この作品に続くのは、「デューン 砂漠の神皇帝」「デューン 砂漠の異端者」「デューン 砂丘の大聖堂」があり、これらの新訳版も期待してます。繰り返しになっちゃいますが。

そして、フランク・ハーバートの死後、ブライアン・ハーバート(フランクの息子)とケヴィン・J・アンダースンが書いた「砂丘の大聖堂」の後の話は未訳だと思うので、それらもぜひお願いしたい!

 

主人公は地元では神童と言われていましたが、京都の名門 吉田大学(要するに京大ですね)に入ると、数学に全くついて行けません。数学も暗記で乗り切って来たからです。

「数学で暗記?」とお思いかもしれませんが、この感覚は私もわかります。全然理解していないまま、公式とか解法は覚えて、なんとか及第点だけは取っていました。でも、そんなんだから応用は効きませんし、大学の「ぱんきょう(一般教養)」の数学も手も足も出ませんでした。(ちなみに、その大学は旧帝大ではないですよ)

結局、主人公はショックを受けて引きこもり状態になり何年か留年するわけですが、やがてまた大学に行くようになり、同じく留年組の友人や個性派(京大ならでは?)の人達と数学の学び直しをし、数学の魅力に気づいて行きます。

で、読んでる私も数学の学び直しをし、数学のおもしろさを少しずつ感じているようなところです。

 

自称「無法者」の少女ダッチェスと、過去に囚われた警察署長ウォーク。彼女たちの町に、かつての事件の加害者ヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱しダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が起こり…

相手を思いやり、よかれと思いながら適当ではないことをしてしまう人たち…原題は“We begin at the end”で、救いはある物語です。

ダッチェスを見守る小さな警察署の署長ウォークやダッチェスの母には、「ストレンジャー・シングス」の署長やウィノナ・ライダーが演じていた役をイメージしながら読んでました。どちらもちょっとタイプが違うとは思うんですが。

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また、全然違う話かもしれませんが、スチュアート・ウッズの「警察署長」も思い起こしていました。なぜか、わかりませんが。
それらがなぜなのかを掘り下げればいいのでしょうが、それが私の「雑」なところで…

 

さて、まだ終わっていない7月ですが、7月にはポール・オースター「ムーン・パレス」を読了しました。本猿さんにお勧めいただいた作品です。ポール・オースターの本は初めて読みました。
年の初めに立てた目標の一つ、「まだ読んだことのない作家の本を読む」は達成です。