普段と同じようなことを書いている前回投稿は、このブログの閲覧数記録を更新しました。いつもはページ・ビューが10もあれば「今回は多かったなあ」と喜んでいるくらいなので、ちょっとびっくりでした。なんでだったのかな。ともあれ、ありがとうございました。
さて…最近、子どもの読解力が落ちている、という話をちょこちょこ耳にします。全国的なデータを見たりはしていないのですが、身近なところでは、学力テストの結果から、先生たちは児童の読解力低下を気にしているようです。
もし本当に読解力が低下しているなら、それは結構深刻なことなんじゃないかなと思います。
例えば…学生の時、家庭教師として教えていた子は、読解力はあまりなかったような気がします。その子は数学は得意で、計算は私より速いくらいでした。また、文章題も、何を聞かれているかを教えてあげると、私より速く解いたりしていました。
でも、「何を聞かれているかを教えてあげると」というところに問題があったんです。その文章題で何を聞かれてるか教えてあげないと、答えられないんです。自分で読んで問題の趣旨を掴んで解く、ということはできていないんです。
何かについて自分で読んで理解しないといけないことは、数学でなくても、世の中にはたくさんあるでしょう。そこで文を読んで理解できないと、大変に困ることになるんじゃないかと。横にいて教えてくれる人がいるとは限らない、というより、いないことの方が多いんですから。
動画での説明を見せると、文章より早くまたちゃんと理解する傾向があるとも聞きました。
「今時の子だねえ」とか呑気に思いながら聞いていたのですが、もしかして今後は動画を見て理解する力も落ちてくるんではないかと、ちょっと心配になって来ました。心配性に過ぎるかもしれませんが。
なぜそう思ったかというと、「飛ばし見」です。
アクションシーンなどはちゃんと見るけど、合間の静かなシーン、例えば登場人物が静かに話しているシーンなどは、10秒送りとかああいうのを使って飛ばし見してます。
そうすると、伏線を見落としたりもします。何でもないシーンに出ていたものが後で出て来て、「あっ、あん時のあれがここで!」と思うのも映画などの楽しみの一つだと思うんですが、そもそも伏線が張られたシーンを見てないと、そういうおもしろさは感じられませんね。
また、登場人物の表情の変化とか、登場人物が注目したものとか、いろいろと飛ばされてしまいそうです。
そんな感じで、文章を読み解く力が落ちる次は、動画を読み解く力までも落ちるんではないかと心配しています。
こんなの杞憂だといいんですけどね。