ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

イスタンブル食べ歩き

 イスタンブール最初の宿をチェックアウトし、昨日空きがあることを確認したホテル・アヤソフィアへ向かう。初めてのドミトリー(6$)だ。

 部屋には3つベッドがあったが、2つはうまっていた。DさんとOさんだ。Dさんはいなかったので、Oさんと昼前までだべっていた。彼は以前に友人と台北やネパールに行ったことはあるが、バックパッカーをするのは初めてだそうだ。自分と同じ初めての一人旅の人に会って少しホッとする。そのうちDさんも帰って来る。
 Dさんは香港→北京→モスクワ→ヨーロッパ全体→モロッコ→・・・→イスラエル→シリア→トルコと、ユーラシア大陸を歩き回っているベテランだ。おまけにトルコの後はシリア→パキスタン→インドと、ユーラシア南回りで日本に帰るそうだ。すごい人もいる。

 それから3人でガラタ橋へ向かった。

 目当ては「鯖サンド」だ。これはいける。サバ、トマト、ピーマン系の野菜をパンに挟んで渡してくれる。それに自分で好みで塩、レモンをかけ、生タマネギを挟んで食べるのだ。

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鯖サンド売り(この日の写真ではありません)

 昨日も一人でここに来たのだが、そのときは全く気づかなかった。屋台か何かだと思っていたが、船の上で売っていたのだ。岸壁につけた5mほどのボートの上でサバを焼き、それを岸壁上の売り子のおじいさんに渡す、というように。ここでは一個30万TLだった。

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鯖サンド売り(この日の写真ではありません)

 次にミディエ・ドルマ(5万TL)。これも昨日は気づかなかったが、結構いる。それも子どもがやっていた。これはムール貝にピラフを詰めてあり、買うと売り子の子どもが上の殻を外し、レモンを搾って渡してくれる。これはムール貝の味が薄味で、香辛料が効き過ぎだ。

 その後もグルメ・ツアーは続く。エジプシャン・バザールへ向かったが、雨が強くなってきたので店に入ってチャイを飲みつつ、雨が小降りになるのを待つ。
 チャイはミルクティーかと思っていたが、そうではない。小さなチャイ・グラスにストレートで運ばれて来て、それに普段より多く角砂糖を入れて飲む。とにかく安い。
 そしてアイラン。これはブルガリア・ヨーグルトを水で溶き、ちょっと塩を入れたような味。下痢になりそうな味だ。進んで飲もうってもんじゃないが、料理と合わせるとまた違うのかもしれない。トルコ人はよく飲んでいる。これも安い。

 そのチャイハネでねばっていると、日本人老夫婦がやって来た。パック・ツアーの最終日で、自由行動だそうだ。奥さんは乗り気でないのを、おやじさんの方が連れて来たそうだ。そりゃそうだな、ここは人がむちゃくちゃ多いし、雨だし。初めての自由行動、しかもその年齢でとは、なかなかチャレンジャーなおやじさんだ。私が旅慣れてないだけかな。

 これでグルメ・ツアー前半戦はおしまい。雨が強いので、中央PTT(郵便局)で葉書を出すだけして、ホテルへ戻った。

 そして、グルメ・ツアーの後半戦スタート。Dさんは明日にはトルコを去るので、その最後の夜は3人で新市街(イスティクラール通り)へ向かう。

 ここでタクシーに初めて乗ったが、Dさんによると、まずメーターをちゃんと入れたか確認し(初乗り12万TL)、おかしいルートだと思ったら疑問をちゃんとぶつけることだそうだ。とにかく運転が荒かった。

 後半戦は、①バザールみたいなところでムール貝の串フライ、②ロカンタ:トルコ料理は油が胃にくる、③デザート:ベタ甘の外観だが意外にそうでもない。

 この通り(新市街のイスティクラール・カデッシ)、人通りが絶えない賑やかな通りだが、驚いたことが一つ。エッチな映画をやってる映画館があった。世俗主義とはいえ、イスラムの国でそんなのがあるとは思わなかった。

 その後、シルケジ駅に寄り、歩いて帰る。シルケジ駅はオリエント・エキスプレスの終着駅で、折しもこれからロシアへ向かうと思われる列車が止まっており、旅情がある。

 結局、この日は深夜までだべってしまった。

 ホテル・アヤソフィアは、ドミトリーで一泊6$、部屋はまあまあ、場所はよく、スタッフの兄チャンはまあまあ親切、シャワーはお湯が出るが特にきれいというほどではない。日本人が多いので、さびしくなったらいいかも。

 

1998年11月のある日