ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

2021年に読んだ本 これでおしまい

2021年に読んだ本(「出版された本」ではない)の中から何冊かご紹介して来ましたが、今回が最終回です。

 

茂木大輔「交響録 N響で出会った名指揮者たち」

 名前をよく聞く有名な指揮者たちが一流の演奏家からどう見えていたのか、興味があって読みましたが、おもしろかったです。
 求道者のような指揮者、畏敬の念を持たれる指揮者、親しみやすい人柄の指揮者…いろんな人がいますね。

 アシュケナージの指揮で演奏したことのある人から聞いた話を思い出しました。「指揮ははっきり言って上手くないし(自分の手を刺したりしちゃうし)、音楽以外は何もできない子どものような人だけど、その音楽はとにかく魅力的、よい香りがする」みたいなことを言っておられました。

 

ニュクスの角灯

 出て来る人たちのこころが救われる、(実在した人物も出て来るけど)素敵なファンタジーでした。

 

科学と非科学

 新型コロナウイルス感染拡大以降、身近な人がデマ、フェイクニュースといったものを真に受け、反ワクチンや似非科学陰謀論、スピリチュアルといった方へ堕ちて行ったのは悲しい出来事でした。

 そういったものを信じることによってその人の心が落ち着くなら、それはそれでいいのでしょうが、「喫煙者がタバコ吸って気持ちがすっきりするなら、それはそれでいいんだけど、私に発がん物質を吸わせないで」みたいなところはあります。

 と言っても、この本は新型コロナウイルスについて書かれた本ではありません。読んでしばらく経ち、記憶によって書いているので、正確ではないかもしれないけど、こんなことが書かれています。

  • 科学的なものの考え方とはどういうものか
  • 科学の現場では実際にはどんなことが行われているのか
  • 非科学的な考え方の問題は何か
  • 科学の限界
  • 科学と非科学の間のグレーの領域

 「なんだか難しそう、堅そう」と思われるかもしれませんが、読みやすく、科学について知るのによい本だと思いました。