今日はカッパドキア西半分を回るツアーに参加する。Zemi Tourに9:00に出向き、そこのオランダから来たという店員と話しながらミニバスを待つ。最初は一人だったけど、そのうち白人を1人、2人、日本人女性を1人…と各所で乗せて行き、結局、欧米人6人、アジア人2人、トルコ人ガイドというツアーになった。
1. ピジョン・バレー
眼下にはなだらかな曲線を描くガリーが連なり、そのところどころに住居跡が残る。はるか遠くには(恐らく)ウチヒサールが見えている。なかなかのランドスケープだ。
2. デリンクユ
この地帯最大の地下都市。数多くの部屋、かがまないと通れない狭い階段、外敵を陥れるワナ(ガイドは「罠にかかるとヒューマン・ケバブになる」と言っていた)などが連なっている。必要に迫られてとはいえ、こんなとこでは絶対に生活したくない。精神がおかしくなる。トラヴゾンのホテルを思い出す。
3. ウフララ渓谷
ここはÇok güzel(=very good)。両側を絶壁にはさまれた渓谷。
川沿いをしばらく歩く。川沿いに葉をほとんど落としたヤナギが立ち並び、少し黄色くなり始めた太陽に照らされている。足もとには枯れ葉。とてもきれいで幸せな気分になれた。
ウフララ渓谷で昼食をとる。コース料理だったので、普段よりは満腹感を得られた。
洗濯物を干している人がいた。ここで生活しているのかな。
岩壁に穴が開いている。アラブ人から逃れたキリスト教徒が、岩壁をくり抜き、住居や教会を作ったそうだ。
異国での晩秋のハイキングが、思いのほか楽しかった。
1998年11月のある日