ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

ギョレメからアンカラへ移動

 いつも通りにTさんと2人でパンにハチミツ、牛乳の食事を済ませ、宿の主人にお金を払って、居心地よかったESEN MOTEL PENSIONに別れを告げた。

ESEN MOTEL PENSION(今もやってるのかな…)

 KさんとRさんを、そして「先生」と「駄菓子屋さん」を見送ったようにして、Tさんが私を見送ってくれる。とうとう彼がこの宿に泊まっている最後の日本人となった。

 ギョレメから乗ったバスは接続のためのバスで、ネヴシェヒールかどこかのオトガルでいつものメルセデスのバスに乗り換えた。

 バスの中でウトウトしていると、同じく乗り換えのためにやってきたTさんと早速再会。5分程しゃべった後、今度は本当に別々の方向へ向かった。
 ちょっと変わったとこもある人だったけど、気持ちのいい人だった。トラブゾンで会いここで再会した「4人組」もだ。異国の地で会っていることがそうさせるのか、長旅が何かの影響を与えるのか。

 ウトウトしたり、いつものようにチャイと菓子を食べたりしているうちに(このバスで初めてスチュワーデスを見た←ほとんどがスチュワード)、幸いにして日が沈む前にアンカラに着いた。

 イスタンブルのオトガルにも驚いたけど、ここのオトガルも壮観だ。地上階を含む3層から成っていて、さながら空港だ。

 そこからTさんに教わったようにアンカライ、メトロ(ともに地下鉄)を使って街の中心へ向かう。先達からの情報は本当にありがたい。何も知らなかったら途方に暮れるだろう。

 目指すはウルス地区だ。この地区には安宿が多いという。1軒目に行ったホテルがシャワー使用料込みで200万TL、2軒目は部屋150万TLのシャワー50万TLだったので、こちらにする。

 ホテル探しは面倒だ。しかも宿が狭いシングルで、シャワーもトイレも別、部屋は薄暗いとなると、どうしても気が滅入りがちになる。ホテルの決定は重要だ。値段もあるけど、その街に対する第一印象に大きく影響する。 
 実際、早速、とっととこの街を通り過ぎようという気持ちになっている。大都市の安宿としてはこれが普通なのかもしれないけど、約1週間ギョレメにいた後では…

 明日、PTT、ツーリスト・インフォメーション、アタテュルク廟、日本大使館を訪ね、買い物を済ませたら、早々にこの街を去ろう。行き先は変更してブルサだ。エーゲ海、地中海沿岸をまわり、そして再びアンカラへ戻って、アンカラ・エキスプレシでイスタンブルへ行く。
 願わくば大使館に手紙の着いていることを。旅先で日本から受け取る手紙はさびしさを癒してくれるはずだ。

 

1998年11月のある日