ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

アンカラの長い1日 その1

 ブルサ行きバスの時間は24:30発だ。すごい時間だな。今日1日、時間を潰すのに苦労しそうだ。ホテルのチェック・アウトは11:00だから、昼寝するわけにもいかないし。
 とりあえず11:00のチェック・アウトまでに、両替といくつか細かい買い物を済ませることにする。
 まずULUSのPPTへ向かった。POST RESTANT(イギリス英語ではposte restanteで、局への留め置き郵便のこと)を調べにだ。POST RESTANTの受付は地下にあってわかりにくいけど、PPTのおじさんが教えてくれた。手紙が来てることを期待しつつ、愛想のない女性職員にパスポートを渡して待つけど、結局、返事は「Yok(ない)」だった。残念だ。イスタンブールに期待しよう。

 次にAK BANKでT/Cを両替し、帰りにバザールでスプーン1本を買う。ジャムやハチミツ用に。店のおじさんは「チン?(中国人?)」とか聞いて来て、「Japon」と答えると、10万TLのスプーン1本買っただけなのに、握手してきた。あまり外国人が来ないところだったのかな。

 ホテルの主人は顔つきはいかめしいけど、カバン預かりのことを話すと、簡単にOKしてくれた。とりあえず荷物については、これで一安心だ。問題はこれからどうやって時間を潰すかだ。

 必要なことから順次片付けよう。
 まずメトロでクズライを目指す。ジーパンを買うためだ。日本からは、履いてきたジーパン1本しか持って来なかった。そんなわけでもう3週間も洗濯なしでこのズボンをはいていることになる。

 クズライのメインストリート沿いでジーパン屋を見つける。今履いているような乾きやすいものはなかったので、似たようなおそらくメイド・イン・トルコのジーンズにする。リーバイスもさほど高くはなかったけど、チャック部分がボタンになってるものしかなかったのだ。あれは使いにくい。

 一度ホテルに戻ってジーンズをカバンにしまい、次の買い物に出る。つもりだったけど、買い物ぐらいではとても時間をつぶせなさそうだったので、特に行くつもりもなかったアンカラ城へ向かった。
 いつの時代のだか知らないけど、アンカラの街を見下ろす丘の上に古い城壁が残っている。ここに登るとアンカラの街が一望できる。半分はビル、球技場、アタテュルク廟、公園が広がり(アタテュルク廟は御所のようなものだ。そこだけ広く緑だ)、半分は小さな家がぎっしり建っている。

(つづく)

 

1998年12月のある日