今朝は早く起きて、ツーリスト・インフォメーションが開くと同時に行って、ロードス島へのフェリーについて聞こうと思っていた。もし今朝フェリーがあっても間に合うかもしれないから。
ところが着替え、顔を洗って、トイレを済ませ出ようとすると、ユース・ホステルの玄関のドアが開かない。兄ちゃんが鍵をかけたのだろうと思い、一度部屋に戻ってしばらく悩んだ末、彼を起こすことにした。彼は向かいの部屋で寝泊まりしている。ドアを何度か叩くと毛糸の帽子をかぶり、寝ボケ眼でかわいい顔した兄ちゃんがドアの開け方を教えてくれた。鍵がかかってたわけじゃなかったのだ。すまねぇ。
ヤレヤレやっと出られたと思って、パンを買って、人通りもまだ少ない港沿いの道をツーリスト・インフォメーションに行くと、まだ開いてない。しょうがないので宿に戻ると、今度はちゃんと開けておいたはずの玄関が閉まっていて、中に入れない。トルコでよく見るタイプのドアで、外からは開けられないことがあるのだ。困ってると、見かねた向かいの商店のおばちゃんがドアをしつこくノックしたりしてくれたが、誰も降りてこない。しょうがないので商店でジュースを買って、海に面したベンチでパンを食べることにした。朝日を浴びる港で、海や停泊するヨットを見ながら朝食をとる。というと聞こえはいいし、実際気持ちもいいにはいいんだけど、寒くてハナが止まらなかった。
今度こそと思いつつホテルへ戻ると、今度は開いていた。一息ついてツーリスト・インフォメーションへもう一度行ってみると、こっちも今度は開いていた。だがここのオフィスのスタッフは親切の「し」の字もない人で、面倒くさそうにフェリーのオフィスの場所を教えてくれただけだった。フェリーのオフィスは10:00に開くらしい。
また暇な時間ができてしまったので、この間を利用してホテル探しをする。昨日はホット・シャワーが出ないから風呂に入れなかったし、その前のパムッカレも冬なのにお湯がぬるかったので、満足に風呂に入っていない。兄ちゃんには悪いけど、今日もユース・ホステルに泊まるわけにはいかないな。結局フェリーのオフィスへ行く前に、とっとと次のペンションへ移ることにした。200万TLで安いとは言えないけど、屋上に洗濯ものを干せるし、何より日当たりがいい部屋なのがうれしい。
部屋を移ってからとりあえずフェリーのオフィスへ行ってみる。幸いにも明日ロードス島へのフェリーがあり、その日のうちに帰って来れるようだ。ひとまず時間と値段を聞いてオフィスを後にした。
1998年12月のある日