1995年のこの日の早朝は、京都市内にいた。
体が地震の初期微動を感じたのか目が覚め、「地震か。どうせ大したことないやろ」と布団の中でまだぼんやりした頭で思っていたら、どんどん揺れが大きくなって行く。こんなに強い地震は生まれて初めてだ。しかも、なかなか揺れが止まらない。(実際どうだったのかわからないけど、めちゃくちゃ長く感じられた)
「これはやばい。普通じゃない。死んでしまうのか?」とは思うんだけど、動けない。早く終われと願うだけ。死の恐怖を感じたのか、胃の辺りがズンと重くなる感じがした。
京都市内ですら、こうだった。
揺れはすっかりおさまってから、今となっては信じられないけど、若さゆえなのか、二度寝した。
で、起きてテレビをつけたら、あちこち燃えているし、高速道路は横倒しだし、死者数はどんどん増えるし…と、テレビを見ながら心がシンと冷えて行ったのを覚えている。
幸い自分も家族も友人も無事だったんだけど、毎年、このことは思い出さないといけないと思っている。