ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

久しぶりのイスタンブル

 アレッポからバスでトルコへ向かいます。この過去記事の続きの話です。

paraly-sorcy-diary.hatenablog.com

 朝、目覚めると、もうバスはイスタンブルに入っていた。シリアから戻って来ると、やはりイスタンブルは大都市だ。高層ビルやアパートが立ち並び、看板は主にアルファベットだし、シリアの後だとかなりヨーロッパ・テイストに思える。アラビア文字あふれる、というよりもちろんそれしかないシリアから戻って来ると、ちょっと異国情緒に欠ける気がしないでもない。
 それでもハレム(アジア側バス・ターミナル)でバスを降り、エミノニュ行きのフェリーの上から対岸にトプカプ宮殿アヤソフィア、ブルーモスクが並ぶのを眺めると、帰って来たなあという感慨も少しは湧いて来た。

 エミノニュから歩いてアヤソフィアの裏を抜け、オリエント・ユースで(船中で一緒にチャイを飲んだりした)イギリス人Sと別れて、すっかりイスタンブルの常宿になったムーン・ライト・ペンションへ向かう。幸いにして空ベッドはたくさんあり(それもバスが予想以上に早く着いたおかげだ)、イスタンブル最後の何日かを快適に過ごすことができそうだ。同室には日本人2人、スウェーデン人1人、後からもう日本人2人がいた。

 久々に向かいの店でパンと牛乳、ハチミツを買い、きれいなラウンジでゆっくり朝食をとる。4日間はイスタンブルにいられることになったので、今日はドルマバフチェ宮殿、軍事博物館、日本領事館に行ってみることにした。

 ドルマバフチェ宮殿に行く前に手持ちリラを増やそうと、途中にあった銀行に入る。2階へ上がらされ、窓口のお姉さんに両替を頼む。このお姉さん、何だか知らないけど、途中で、「愛してる(トルコ語では『セミ・ヨルン』)」て日本語で何て言うの?と聞いて来た。もちろん教えてあげたけど、あれは何だったんだろう。

 ともかくドルマバフチェ宮殿に着いた。これがまた入場料がメチャメチャ高い。小宮殿250万TL(約8$)、ハレム250万TL、しかもカメラ撮影は別料金と来た。手持ちリラが少なかったのもありしょうがないのと、「高過ぎや」という気持ちから、小宮殿のみ入ることにした。

ドルマバフチェ宮殿の入り口

 でもハレムを捨てて、こっちを取った選択は間違ってなかった、かもしれない。ハレムには行ってないわけだから、わからないけど。あまり派手な宮殿なんてものには興味がなかったんだけど、ここはすごかった。まさしく豪華絢爛、華麗。セレモニールームなんかは、ただでさえ相当広いのに、天井近くにだまし絵を使ってさらに広く見せてたりして荘厳。これは250万TLもしても納得な見事さだった。(写真が撮れないのは残念)

同じくドルマバフチェ宮殿の入り口

 次にミリタリー・ミュージアムを目指す。いろんな時代の兵器(剣から銃から大砲から戦闘機まで)が展示されている。

軍事博物館の野外展示

 そして目玉はオスマン時代(?)の軍楽隊の演奏だ。髭もたくわえたおじさん達が民族調の衣装を着て真面目な顔してやってる様が可愛らしかった。

軍楽隊の演奏

 そして最後に日本領事館、と思ったんだけど、ガイドブックには17:00までと書いてあったのに、行ってみると16:00まで。着いたのは16:15。どっと歩き疲れが出る帰路だった。

 1人でいつもの中華料理屋へ行き(前日と違って何とさびしいことか。でも、むちゃうまい)、帰ってホテルのパソコンでインターネットを見る、と友達Yから返事が来ていた。それから、とりあえずI、N、 Mにメールを送っておいた。

 そして夜は隣室で日本人のみんながだべってるのをよそに、自室でスウェーデン人Cとしゃべり、日記を書き、そして早々と寝るだろう。

 

1999年1月のある日