今日はボスポラス・クルーズに行くつもりだったけど、少し雲が多く今一つ見通し(遠景の)もよくないので(というのは半分言い訳で、朝のんびりし過ぎて10:35の出発に間に合いそうになかったってのもある)、それはやめにした。
午前中にやったこと。ツーリスト・インフォメーションにクルーズの時間を聞きに行く、洗濯ものを取りに行く、インディゴでいくつか質問をする、PTTへ手紙を出しに行く。そんなもんだ。
昼は、以前イスタンブルに住んでいたという同室の人が「いいレストランに案内する」と言うので、他にみんなと4人で出かけた。宿からもわりと近い店で、料理はまあまあだけど、レンティル・スープはおいしかった。食後は彼らと別れて新市街へ向かった。
イスティクラール通りへ入り、まず前回見つけたCD屋へ行ってみた。店のお姉さんは同じ人だった。まずコーラン、アザーンのCDはないかと聞いたけど、「アザーン」が何故か通じなかった。そして探していたサズ演奏家(カッパドキアの宿の主人に教えてもらったもの)のCDもエマ・シャプリンのCDもなく、とりあえずコーランのカセットテープ(110万TL、安い)を買って出た。
次なる店で店の女性店員に聞くと、ここではサズもエマもあった。エマのCDは日本より少し安いという程度だ。土産の買い物第1弾はひとまず終了して、バッグなど探しつつイスティクラール通りを上がって行ったけど、これという店はなかった。
買い物も一段落したところで日本領事館へ向かう。本当に毎日よく歩く。足が痛くなって来た。スイス・ホテル別館に着くと、テレビ・カメラを持った人達が入口をとり囲んでいる。何かあったのかなと思いつつ入っていくと、エレベーターの方からまず数人の人達(恐らくボディガード)が出て来た。おっ、えらい人が来てるのかと思って少し期待しつつ、後続するはずの大物を待った。
すると、これがまた想像以上の大物で驚いた。何とトルコ共和国の首相ユルマズだったのだ。いつもテレビでお目にかかってるしかめ面、低い声で存在感のあるあの人だ。しかも至近距離にいる。日本の首相も見たことないのに。結局領事館は閉まっていたのだけど(今日が土曜日だということを完全に失念していた)、思わぬ収穫だった。
そして痛む足をかかえつつ、夕日を見るべくガラタ塔へ急ぐ。またもやイスティクラール通りを逆戻り。何とか日没までにたどり着き、塔の上から今日も素晴らしい夕日を眺めることができた。まるでアフリカの大地に沈むかのような大きく、そして赤い夕陽を。もう少しでここともお別れだ。
夜は同室のスウェーデン人Cも誘って、いつものチャイニーズ・レストランへ行った。やはりみんなで食卓を囲むのは楽しい。帰りにはチーズとサラミを買って帰り、ラウンジでみんなで飲んだ。英語を流暢に話せないのをもどかしく感じつつも。
1999年1月のある日