人が書いている書評ブログを読んでいると、「自分ももっとうまく書いてその本の魅力を伝えられて、誰かがその本を手に取ってくれれば」とか思うものの、そううまく書けないし、それにこだわっていると書けなくなるしで、とりあえずは適当に書くことにした。
1月に読んだ本(1月に出た本ではありません)から紹介しますのは、3作品です。
ほんとに悲惨極まりない。一度きりの人生なのに。しかも、その戦争は侵略者と戦うわけではなく、侵略する側だったんだから、より一層虚しい。
戦争のリアルに目をつぶって(自分は行かずに済むと思ってるのか)勇ましいことばかり言ってる奴は、この本に出て来るメンツのために兵を無駄死にさせる(玉砕させる)上官連中と何ら変わらないのでは。
「夏の炎の竜」で、以前のような世界に戻りはしないものの、落ち着きを取り戻したはずなのに、何かおかしなことが起こっている。魔法はあまり使えないし、巨竜が支配しているし、暗黒騎士団も勢力を伸ばしている。そこへジャンヌ・ダルクのような少女が現れるが、果たして何者なのか。
ここまでシリーズを読んで来たものには辛い描写も多いけど(前作で多くの犠牲もありつつ大団円を迎えたはずなのになんでそんな世界になってるんだ、とか)、シリーズ最終作にふさわしい壮大で、やがて悲しきなよい物語だった。
(馴染みの人たちもいっぱい出て来るよ)
ファンタジーが好きなのもあってか余計に「ダンジョン」で「飯」?何だそりゃ、と思ってしばらく読まないでいたのですが、不明を恥じています。
考えてみれば九井諒子さん作品なんですから、「何だそりゃ」なはずはありません。まだシリーズ全巻は読んでいないのですが、ファンタジーの新鮮な切り口でもあって、これはいいです。