ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

アンタルヤで久しぶりに日本人としゃべる

またしても一度ホテルへ戻って休み、さっきの店へ顔を出してみることにした。本を交換してもらうのは無理でも、見せてもらうぐらいはできるだろうからだ。たくさんの本があった。好みに合いそうなのもたくさんある。よだれが出そうだ。交換不可なのが残念だ。中には「稲中卓球部」もあって笑える。(あれは名作だけど) 一体誰が持ってきたんだろうか。「アキラ」と「町でいちばんの美女」を借りて帰ることにした。

部屋を出るとR大の兄ちゃんがキリムの修理をしていたので、それを見せてもらいながら、途中からはシリアから帰ってきた女性と3人で話をしながら、見せてもらうことにした。
彼は150年もののキリムを直していた。一度毛糸を切って取り除くのがイヤだと言っていた。150年前、誰かが糸を今彼がやっているように入れて作ったものだから。今、日常使うために作られるキリムというのはないそうだ。

ちなみにこの兄ちゃんと親の仕事で来てる女性はピチカート・ファイブ好きだそうだ。女性の方は仕事を辞めて来たそうだ。いろんなとこでいろんな日本人が様々なことをし、やがて日本へ帰っていく。

結局、念願の本の交換はこの女性と果たすことができた。宮本輝カフカだ。

アンタルヤに来て正解だった。本も交換できたし、何より日本人とゆっくり話ができてホッとした。本当に久しぶりだったから。

余談だが、帰ってシャワーを浴びようとすると、ぬるい湯しか出なかった。この前のマルマリスのペンションもそうだった。 運が悪いのか。冬だから屋上の太陽熱でお湯を沸かす装置が効いてないんだろう。

 

1998年12月のある日