ぱらりーそーしー日記

タイトルに特に意味はありません。子どもの造語がかわいかったので、タイトルに使いました。本、子育て、映画、旅行等。たまにしか投稿しませんが…

トラブゾンからアドゥヤマンに向かう

 今朝はまた寒さに震えながらシャワーを浴び、それからしばらく1階のチャイハネで同宿の日本人バックパッカー達とだべった後、バスのチケットを取りに出た。

 アドゥヤマンまで長距離バスで行くことにしたのだけど、UlusoyでもMetroでもアドゥヤマン行きのバスはなかった。トルコ南東部はあまり情勢がよくないということだろうか、大手がバスを出していないということは。

 結局、3軒目のFINDIKALEがバスを出していたので、それで行くことにした。だが、550万TLだ。しかも14:00発の翌09:00着で、肉体的にもしんどい。でもスィワスに寄ったり細かく移動しているとバス代、宿泊代ともバカにならない。
 そして、いざバスが出る14:00となると、トラブゾンを離れるのが惜しくなってくる。

 この街の第一印象はよくなかったけど、同宿の日本人バックパッカーのおかげで印象はよくなった。彼らと一緒に遊んで楽しかったというのもあるし、ユーラシア大陸を東から渡ってきた彼らには、バックパッカーの過ごし方というものを教わったと思う。
 彼らは同じ街に数日は滞在し、街の人と同じようにパンを買い、はちみつ、牛乳、果物を買って来たりして、その土地での「生活」というのを楽しんでいるようだ。トラブゾンはもう去ることになったけど、今度、居心地のいい街に来たら、そんな生活を楽しんでみよう。

 14:00出発となったので、一気に時間がなくなった。夕方発だろうと思っていたからだ。マクドに行こうと誘われたのを断って両替に行き、上着とブーツを買わねばならない。

 両替はAKBANKで行った。T/Cの両替に手数料がいらないと聞いていたからだ。
 この銀行で久しぶりにトルコ人から「こんにちは」と声をかけられた。昔、2ヶ月ほど日本で仕事をしていたことがあるという。イスタンブールで日本語を話すトルコ人に懲りていたので、ついつい腰が引けてしまった。穏やかそうな人だったし、商売人でもないようだったから、もう少しちゃんと話をすればよかった。

 後は気の焦る半日だった。上着はとても高く、結局、買わずじまいになってしまった。靴は宿をロシアン・バザールの方へ降りたところにある店で買った。1軒目の店で値段を聞き、「高いなあ」と思いつつ隣の店へ行ってみると、誰もいない。すると、さっきの店のおやじが現れて、靴を売ってくれた。あれは両方おやじの店だったのだろうか。あるいは、隣の店番をしてあげたのか、何だったんだろう。

 そうこうしているうちに、集合時間が来た。大急ぎでホテルへ行って荷物を受け取り、同宿の日本人バックパッカー達に別れを告げて、オトガルへのミニバス発着場へと急ぐ。

 FINDIKALEのバスは大手Ulusoyに比べると、やはり一段落ちる。

 バスはオトガルを出て、ロシアン・バザールの横を通り、アヤソフィアを左に黒海を右に見ながら、西へとひた走る。
 そういえば、黒海の写真、トラブゾンの街並みの写真は一枚も撮らなかった。また時間があれば、トラブゾンは無理でも、アマスラぐらい行ってみよう。

 しばしバイバイ、黒海

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トラブゾンからアドゥヤマンへ向かうバスの中から

1998年11月のある日